奈良のいけばな教室レポートと3分でわかる花 【奈良 高の原 日本料理おばな オクラレルカ】
3月1週目の備忘録です。
その週に行ったお稽古内容と、花の取り合わせ、植物のちょっとした豆知識を掲載しています。
花の取り合わせや豆知識は普段のお花選びの参考にしていただけます。
【お稽古レポート】
今週は奈良の教室と、日本料理おばなさん、高の原の十字屋カルチャーセンターさんでお稽古をしました。
日本料理おばなさんでは、生花は桃と菜の花の2種生を自由花はフリージア、オクラレルカ、カラーを使用しました。
自由花は、黄色いフリージアを中心にして、オクラレルカを添えて、カラーで締めるという感じにしました。
高の原の十字屋カルチャーセンターでは、節句2日前ということもあり、生花は桃の1種生をしました。
自由花はフリージア、オクラレルカ、カラーでしました。
作品を作られている時は、真剣で、皆さん集中されて、花と、自分と向き合ってらっしゃいます。
桃の生花は、桃らしく女性のように柔らかくすぐやかに生けることを意識していただきました。
奈良教室では、桃と菜の花の2種生を行いました。
【取り合わせについて】
ここから取り合わせに関してです。
さて、この時期はどのような取り合わせが良いのでしょうか。
まずは桃です。
従来、桃は4月の花で、4月頭にある伏見稲荷大社や、伊勢神宮では桃の花が使用されますので、そういう意味でも1ヶ月使える花材だと思います。
車を走らせると、ちらほらと菜の花が咲き始めていますので、そういう意味では4月頭くらいまでは菜の花も使用しやすいと思います。
桃も菜の花もこれからが時期に入ってくる花で、桃のピンクの花と赤茶色の枝、菜の花の黄色い花と黄緑色の葉が非常にあいます。
この時期の花の取り合わせとしては、鉄板だと思います。
他には、フリージアとカラーも色が明暗わかれて綺麗でした。
3月頃から春の訪れをつげるように
花屋さんの店頭に、フリージアが並び始めます。
明るい色を片方に使用するなら、もう片方は暗い色にした方が、
明暗がはっきりしてめりはりが出ますね。
今週花材としてでてきました、オクラレルカとはどのような植物なのでしょうか。
池坊いけばなでは、オクラレルカという花の葉をかなり重宝して使用します。
そして、忍者みたいな花で、呼び名が複数あります。ある人はオクラレルカ、またある人はオクロレルカ、オクロレウカ、オクラレウカなど、、
正直、何でもいいという事なんだと思います。
アヤメ科の花で、花はよく花屋さんで3月頃になるとみかけるダッチアイリスに似ています。
ダッチアイリスよりも花弁の色が薄く、薄紫色の花を咲かせます。
他のアヤメ科のカキツバタや、花菖蒲に葉は似ていますが、非常に葉が強く、扱いやすい花材です。
このオクラレルカは、ただのまっすぐな葉なので、手でしごいて趣きある、カッコいい形に直してあげないといけません。
実は、オクラレルカをシュッとしごいていると、なんかいけばなやっているなあと、気分が良くなってきます。
このしごき中毒症状に陥る方が、続出しています。
あまりしごきすぎると、作品制作が進まないので、オクラレルカの葉を扱うときは、しごきすぎないように注意してくださいね笑
個人的にですが、アマリリスをいけました。
アマリリスは4月の花です。
そろそろ、花屋さんにも並び始めます。
今週の取り合わせは
桃と菜の花と、
フリージア、オクラレルカ、カラーでした。
ぜひ参考にしてください。
引き続き当教室をよろしくお願いします。